ここではmineoのサービスを手持ちの端末で利用出来るように設定を行っていく。
iPhoneの場合
日本のMNO(NTTドコモ、au、ソフトバンク)の直接契約、もしくはそのサブブランド(UQモバイル、ワイモバイル)で契約した回線のSIMをiPhoneに挿入した場合、通常はキャリアが指定するAPNが自動設定され、その後特に何もしなくてもWeb閲覧出来る状態になる。
だが、mineoの場合はその自動設定が利用出来ないため、ユーザ自身で設定を行わなければならない。
その際、プロファイルを取得するとき既にInternetに接続出来る回線が必要となるため注意が必要となる。
それがない場合は無料の公衆無線LANが利用出来る喫茶店などの飲食店やインターネットカフェ、コンビニ、もしくは知人宅で回線を借りて設定の一部を行う必要があるかもしれない。
プロファイルの削除
他社キャリアからの乗り換えの場合や他者から端末を譲り受けたりした場合など既に他社キャリアでその端末を使用していた場合、何らかのプロファイルがインストールされている可能性が高い。
「設定」から「一般」→「プロファイル」へと移動し
残されたプロファイルがないかを確認する。もし何らかのプロファイルが残されていた場合はその該当するプロファイルを押し。
「プロファイルの削除」を押し、該当するプロファイルを削除する。
プロファイルの取得と導入
mineoの初期設定ページにアクセスし。
上記ページに掲載されている二次元コードもしくはURLからプロファイルを取得する。
プロファイルを取得すると取得を許可するかどうか聞かれるため、「許可」を押す。
その後、正常に取得が完了した場合「プロファイルがダウンロードされました」と表示が出るため「閉じる」を押して設定画面へ移行する。
次に、設定画面へ移行してダウンロードしたプロファイルを端末に導入する。
「プロファイルがダウンロードされました」を押し、取得されたプロファイルを確認する。
上記の「インストール」を押し、端末に適用すると端末のパスコードの入力と導入に際しての警告が表示されるため。
警告画面で改めて「インストール」を押し、プロファイルを導入する。
SIMの挿入
導入が完了したらiPhoneにSIMカードを挿入する。
SIMカードを挿入すると一瞬「圏外」と表示されるが、ソフトバンクのエリア内であれば概ね10秒程度待てばソフトバンクの回線に接続される。
ソフトバンクの回線に接続出来たら次は適当なブラウザを起動してWebサイトを閲覧してみる。
正常に設定が完了していればこのようにWeb閲覧が出来るはずである。
メールの設定
最近ではLINEの利用者増加やiCloud/Googleアカウントの契約に電子メールアドレスが付属するため、キャリアメールの重要性は下がっているかもしれない。
だが、このメールアドレスにキャリアからの重要なお知らせが送信されたり、まだまだ電子メールアドレスが求められるサービスは多いため、ここでは電子メールアドレスを設定しておくことにする。
メールアカウント設定(iOS端末)|mineoユーザーサポート
メールアカウント設定のページからプロファイルをダウンロードする。
「mineoメール構成プロファイルのダウンロード」を押すとeoIDとパスワードの入力が要求されるため、入力してログインし、取得を許可するとプロファイルの取得が開始する。
取得が完了し、再度「設定」画面から「プロファイルがダウンロードされました」を押し、「mineoメール」プロファイルをインストールする。
パスコードを入力し、「インストール」を押すと「このプロファイルは署名されていません」という警告が表示されるが、そのまま「インストール」を押して導入する。
その後名前とパスワードの入力が要求されるため、名前にはメールの差出人に表示させる名前を、パスワードは契約内容通知書に記述されている初期メールパスワードを入力する。
設定が完了したらこのようにmineo.jpのアドレスが追加される。
Androidの場合
Android OS搭載端末でSプランを使用する場合、UMTS Band I(1),VIII(8)、LTE Band 1,3,8,11,28,41に対応しているかを確認しておきたい。
最低でも国際的に広く使用されているUMTS Band I、LTE Band 1(俗に言われる「2GHz帯」)やLTE Band 3(俗に言われる1700MHz帯)に対応していれば「とりあえず」のレベルで使用することは出来る。
だが、室内の奥まった場所や地方の人口密度の低い地域では不満が出る可能性が高いため、UMTS Band VIII、LTE Band 8(俗に言われる「900MHz帯」、「プラチナバンド」)への対応も見ておくべきであろう。
特定キャリア向けの端末をロック解除して使用する際、もしくはSIMロックがなされていないキャリアフリーを謳う商品の中には特定キャリア向けに開発、製造されたものもあり、そういった商品の中にはソフトバンクが使用している周波数に対応しないものも多いため注意が必要となる。
今回使用する予定のZenfone 2の対応周波数は以下の通りである。
ZenFone 2 (ZE551ML) | スマートフォン | ASUS 日本
そのうち、ソフトバンクが使用している周波数と一致しているものは
- 3G(W-CDMA)
- 2100MHz(Band I)
- 900MHz(Band VIII)
- LTE
- 2100MHz(Band 1)
- 1800MHz(Band 3)
- 900MHz(Band 8)
- 700MHz(Band 28)
となっており、概ね問題なく使用出来るのではないかと考えられる。
APNの設定
Androidの場合は単にAPN設定を行うだけでWeb閲覧が出来るようになるため、固定回線は必要ないかもしれない。
だが後述するmineoアプリを導入する際、比較的大容量の通信を行うため固定回線に接続出来る環境があるほうがよいと思われる。
今回使用する端末はASUSのZenfone 2(ZE551ML)、OSのバージョンはAndroid 6.0である。
他社の端末やAndroid OSのバージョンが異なる場合、画面のレイアウトやデザインが異なる可能性は高いが、手順は概ね同じであると思われる。
まずは端末にSIMカードを挿入する。SIMカードを挿入したら早速ソフトバンクの回線に接続されるが、このままでは通話は出来るものの、通信はできない。
「設定」から「無線とネットワーク」の「もっと見る」を押し、「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」と進み、APN一覧を表示する。
一覧画面の右上にある丸で囲まれたプラスのボタンを押し、追加画面を表示させる。
設定項目とその内容は以下の通りである。
-
名前
- 適当な名前を入力(この場合は「mineo」とした)
-
APN
- mineo-s.jp
-
ユーザ名
- mineo@k-opti.com
-
パスワード
- mineo
-
認証タイプ
- CHAP
入力が完了したら右上にある縦に並んだ三つの点を押し、「保存」を選択。先ほどの「mineo」を選択すればInternetに接続出来るようになる。
正常に設定が完了すればアンテナピクトの電波状況の横に「H」、「H+」、「4G」という表示がなされる。
最後に適当なブラウザを起動し、Webサイトを表示してみて正常に表示出来れば設定は終了である。
メールの設定
まずはGmailを起動する。
「メールを検索」の左側にある三本線(俗に言われる「ハンバーガーボタン」)を押し、メニューを表示させ、「設定」を押す。
設定画面から「アカウントを追加する」を押す。
「メールのセットアップ」画面では「その他」を押す。
「メールアドレスの追加」画面では自分のメールアドレスを入力。
「アカウントの種類」は「個人用(IMAP)」を指定。
パスワードは契約内容通知書の「初期メールパスワード」を入力する。
パスワードを入力して次に進むと、受信サーバの設定画面が表示される。
「サーバ」に「imaps.mineo.jp」と入力し、次へ進む。
送信サーバの設定も同じように「SMTPサーバ」欄に「smtps.mineo.jp」と入力し、次に進む。
メールサーバの設定が正常に完了したら同期頻度や通知、添付ファイルの受信に関する設定を行い、次に進むとアカウントが追加される。
mineoアプリのインストール
おそらくiOS 12以降のバージョンから導入された機能であると思われるが、通常MNO直接契約のSIMカードでiPhoneを利用している場合は「設定」メニューの「モバイル通信」からこのような形で通信量を確認することが出来る。
だが、MVNOであるmineoではこの機能は利用出来ないため、使用した通信量を確認したり、「パケット放題」サービスに加入している場合に節約モードを切り替えたりするためにはいちいちWebブラウザを起動してmineoのマイページから確認する必要がある。
Android OS搭載端末の場合は端末で計測した通信量が表示されるが、それにしても通信量の閲覧や節約モードの切り替えのためにいちいちブラウザを起動してマイページにログインするのはめんどくさいと思われる。
その手間を省くためにmineoアプリをインストールしておく。
mineoアプリでは前述の通信量の確認や節約モードの切り替えだけではなく、パケットギフトの送受信、予め宣言した上で混雑時間帯(平日昼)の通信を行わないことで特典が受けられる「ゆずるね。宣言」の設定、余った通信量を他のmineo利用者と共有、月次通信量が足りなくなった際に他の利用者から提供された通信量を無料で利用することが出来る「フリータンク」への通信量の提供や利用も出来るようになっている。